欧州の商用車大手、ボルボグループ(乗用車のボルボカーズとは別会社)は10月23日、2015年第3四半期(7-9月)の決算を公表した。
同社の発表によると、第3四半期の売上高は、733億スウェーデンクローナ(約1兆0405億円)。前年同期の672億スウェーデンクローナに対して、9%の増加。
また、第3四半期の営業利益は、50億8700万スウェーデンクローナ(736億円)。前年同期の29億0800万スウェーデンクローナから、75%もの増益を達成した。
大幅な増益を実現したのは、2014年第2四半期(4-6月)から続く、市場開拓の成果。欧州などの市場で、販売を伸ばした。為替相場の変動も、増益に貢献する。
一方、北米の需要は後退。南米や、中国を除いたアジアなどの新興市場は、引き続き落ち込む。ボルボグループのジャン・グランダー社長兼CEOは、「販売台数はほぼ前年並みだが、収益性の強化が図られた」とコメントしている。