【フォーミュラE】15-16シーズンが北京で開幕…雪辱期すブエミ、初戦完勝 | レスポンス(Response.jp)

【フォーミュラE】15-16シーズンが北京で開幕…雪辱期すブエミ、初戦完勝

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フォーミュラEの15-16シーズンが北京で開幕。
  • フォーミュラEの15-16シーズンが北京で開幕。
  • 開幕ウイナーはブエミ。
  • ブエミは完勝で15-16シーズン開幕戦を制す。
  • 開幕戦北京の表彰式。
  • 優勝のブエミ。通算では4勝目。
  • ファンとハイタッチを交わしながら表彰式に向かう、2位のディ・グラッシ。
  • 3位に入ったハイドフェルド。
  • 2シーズン目のフォーミュラEを戦うドライバーたち。
24日、電気自動車のフォーミュラカーレースシリーズ「FIA フォーミュラE 選手権」の15-16シーズンが北京で開幕した。2年目の初戦を制したのは、昨季は1点差でシリーズ2位だったセバスチャン・ブエミ。ポール・トゥ・ウインの完勝だった。

昨年の9月にやはり北京で開幕し、今年6月のロンドン連戦で全11戦の初年度シーズン(14-15シーズン)を終えたフォーミュラEが、4カ月弱の実戦インターバルを経て、2年目の幕を開けた。新季(15-16シーズン)もおおよそ昨季と似たシリーズ構成で世界各地を転戦し、来年7月上旬にロンドン連戦で幕を降ろす予定となっている(全11戦予定)。原則土曜の1デー開催、全戦市街地レースというシリーズの在り方の根本もまた、初年度と同様だ。

マシンに関しては、初年度はシャシー、パワートレーン、タイヤなど、完全なワンメイクといえる状況下での戦いだったが、2年目はパワートレーン系(モーターやギヤボックス等)にチーム(マニュファクチャラー)の独自開発も認められることとなり、実際にシトロエンがDSブランドでの参画を開始するなどの動きも出てきている。参戦チーム/マシン数は前年同様の10チーム/20台。鈴木亜久里氏がチームのトップであり、かつてのスーパーアグリF1チームの技術首脳たちが中心となって戦う「チーム アグリ」も引き続き参戦する(チーム名は変更されている)。

ドライバー面では、1997年のF1世界王者であるジャック・ビルヌーブの参戦が開幕前から話題となっていた。F1やWEC、インディ、日本のスーパーフォーミュラ等で活躍してきたハイレベルな選手の参戦が初年度から多いフォーミュラEではあったが、F1チャンピオン経験者の参戦は初。やはり今季の注目選手となることは必定だろう。日本人選手は昨季、佐藤琢磨と山本左近がスポット的に参戦したが、今季開幕戦には参戦なし。今後の登場を待ちたいところだ。日本でのテレビ生中継はテレビ朝日系がCSを中心に展開する。

開幕戦北京は、元F1ドライバーのヤルノ・トゥルーリが率いるチームのマシンが車検通過間に合わずとなり欠場(原因には税関でのトラブル等があった模様)、9チーム18台での戦いとなった。予選に新規導入された上位5台によるシングルカーアタック「スーパーポール」を経てポールポジションを獲得したのは、S.ブエミ(#9 ルノー e.dams)。ブエミは決勝でも実質のトップを譲らぬ走りで完勝、フォーミュラEでの通算4勝目を飾り、昨季惜しくも逃したドライバーズチャンピオンの獲得に向けて最高のスタートを切っている。

WECにおいてはトヨタLMP1ワークスの主戦ドライバーのひとりとして活躍中で、昨年(2014年)はドライバーズチャンピオンにも輝いているブエミ。フォーミュラEでのタイトル獲りに向けて幸先の良い出足となった完勝の一戦を「ハッピーだ。チームは素晴らしい仕事をしてくれたし、ルノーもパワートレーンに関して良くやってくれた。今はもう次のレースが楽しみで仕方ないよ」と振り返っている。

決勝2位は昨季シリーズ3位だったL.ディ・グラッシ(#11 ABT シェフラー アウディスポーツ)。3位には終盤の3台による激しいバトルを凌ぎ切ってN. ハイドフェルド(#23 マヒンドラ レーシング)が入った。4位は日本でもお馴染みのL.デュバル(#6 ドラゴン レーシング)。5位にはデュバルのチームメイトであるJ.ダンブロシオ(#7)が続き、6位は今季(2015年)SUPER GTでも走っているO.ターベイ(#88 ネクストEV TCR)。

初年度王者のN.ピケJr.(#1 ネクストEV TCR)は、予選で不安定な挙動を示すなどマシンの仕上がりが良くなかったのか、不振。実質最下位の決勝15位だった。また、注目のJ.ビルヌーブ(#12 ヴェンチュリー)はレース中盤、他車とも交錯するかたちでコース上に止まるアクシデントシーンがあり、1周遅れで完走は果たすも14位。チーム アグリ勢ではN.ベルトン(#77)の8位が最上位となっている。

人気投票によって使用権が決まる「ファンブースト」の投票期限がレース開始後まで延びたりと新機軸導入もあれば、ピットストップでは給油やタイヤ交換をするのではなく「マシンを丸ごと交換する(乗り換える)」という、現段階でのフォーミュラE最大の特徴は維持されるなど、引き続き話題を呼びそうな要素にはこと欠かない。ただ、開発自由度が広がったために、今季はマシンの戦闘力に大きな開きが出てくる可能性もあり、そうなった時に初年度の魅力であった“接戦性”(第6戦まで全て優勝者が異なった)がどうなるかは微妙なところもあるが、新時代のフォーミュラレース、まずは順調に2季目のキックオフを果たしたといっていい状況だろう。今後の展開も注目される。

フォーミュラE 15-16の第2戦はマレーシアのプトラジャヤが舞台。11月7日開催予定となっている。
《遠藤俊幸》

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