ナジブ・ラザク首相は23日、下院議会で来年度(2016年1-12月)予算案を発表した。財政赤字削減を進めながら経済成長と国民生活支援を目指す内容となった。
2016年度の予算規模は2,672億リンギで、今年度(修正後)を65億リンギ上回った。一般歳出は2,152億リンギで、開発支出は520億リンギで、共に今年度の予算案より19億リンギ、46億リンギそれぞれ増加した。歳入は32億リンギ増の2,257億リンギの見込み。今年4月に導入された物品・サービス(GST)による税収は390億リンギとなり、今年の270億リンギを上回る見通しだ。GSTが導入されていない場合の歳入は210億リンギほど低くなるという。
一方で財政赤字は対国内総生産(GDP)比3.1%にとどまる見通しで、2015年度予算における3.2%を下回る水準に抑えた。