排ガス試験を不正にクリアする違法なソフトウェアを搭載したフォルクスワーゲン車の早期リコール(回収・無償修理)に踏み切ったオーストラリア。現地では、その対象車が拡大した。
これは10月9日、フォルクスワーゲングループの豪州法人、フォルクスワーゲングループ・オーストラリアが明らかにしたもの。「6444台を対象車に追加する」と発表している。
フォルクスワーゲングループで、今回の不正に該当するのは、オーストラリアでは7万7149台(アウディなども含む)。すべて、「EA189」型直列4気筒ターボディーゼル「TDI」の2.0リットルと1.6リットル搭載車。
当初の発表では、フォルクスワーゲン乗用車ブランドでは、5万4745台が該当。今回の6444台が追加されたことで、対象車は6万1189台に拡大した。
フォルクスワーゲングループ・オーストラリアのマネージングディレクター、ジョン・ホワイト氏は、「全ての顧客に、リコール対象車が技術的には安全であり、改修費用は無料であると伝えたい」と述べている。