レクサス LFA のインテリア素材がファッションアイテムに…バーニーズ ニューヨークと共同開発

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レクサスのスケッチが掲出されたバーニーズ ニューヨーク銀座店の特設コーナー
  • レクサスのスケッチが掲出されたバーニーズ ニューヨーク銀座店の特設コーナー
  • LFAのレザーを使用したアイテム
  • ドライビングシューズ
  • 携帯用のシューホーン(靴べら)
  • サングラスケース
  • 商品のアンベール
  • レクサスの中澤グループ長(左)と、バーニーズジャパンの谷口クリエイティブディレクター
  • コラボレーションについて語る中澤グループ長

ファッション専門店のバーニーズ ニューヨークは、レクサスとファッションアイテムを共同開発。10月2日から販売を開始した。またこれに合わせ、1日には銀座店で発表イベント「BARNEYS NEWYORK × CRAFTED FOR LEXUS プレスデー」を開催。開発の経緯などが紹介された。

共同開発はバーニーズ ニューヨークの日本上陸25周年と、レクサスの日本展開10周年という両ブランドの周年記念として企画され、実現したもの。合計9種の製品がレクサスのライフスタイルコレクション「CRAFTED FOR LEXUS」と、バーニーズ ニューヨークのとコラボレーションアイテムとして発売されている。

なかでも注目アイテムは、500台限定で発売されたレクサスのスーパースポーツカー、『LFA』のインテリアに採用されたレザーを用いたトートバッグ、ドライビングシューズ、サングラスケース、シューホーンという4アイテム。自動車インテリア用のレザーは耐久性や難燃性などの厳しい基準がありつつ、軽さを追求。このためバッグ等で通常使われているレザーよりも大幅に薄いが、職人の創意工夫で機能性と美しい仕上がりを両立させたとのこと。

今回の共同開発は、レクサスからの打診で実現。「CRAFTED FOR LEXUS では、伝統を守っていたり、ユニークな発想でものづくりをする日本の若い匠との協創をしています。バーニーズ ニューヨークもクラフトマンシップに基づいた、センスの良い製品を作っているというところに共感しました」とレクサスブランドマネジメント部グローバルブランディング室の中澤次郎グループ長は企画の意図を説明する。

コラボレーションは商品開発だけに留まらない。店内ディスプレイや銀座店のショーウィンドウなどの演出も、ブランドの特徴を活かしたデザインとなっている。まず目につくのは、レクサスのデザイナーが実際の開発プロジェクトで作成した手描きのスケッチだ。

これは「職人の手仕事によるものづくり」を表現したものだと説明するのは、バーニーズ ジャパンで執行役員を務める谷口勝彦クリエイティブディレクター。「どんな工業製品でも、発想の原点は人。そしてまず最初に人が手を動すことで、ものづくりが始まる。だからレクサス車の写真ではなく、手描きのスケッチを掲出しています」

また道路に面したショーウィンドウには、LFAの購入者が、カラーリング等の仕様を選択するために使われた見本キットの実物が陳列されている。「ショーウィンドウは、歩く人の目に留まらなければいけません。そこでハンドメイドという共通点を持つ異業種のアイテムとして置きました。人が時間をかけて作ったものだからこそ、人の心に響く。これはファッションでもクルマでも同じということを伝えたかったのです」と谷口クリエイティブディレクター。

ちなみにレザーの4アイテムは、レクサスの情報発信拠点「インターセクト バイ レクサス」でも販売。ニットジャケット、ウールのドライビングパンツ等はバーニーズ ニューヨーク各店舗のみでの取り扱いとなる。

中澤グループ長は「レクサスは常に挑戦を続けて、新しいことを創造するブランドでありたいと思っています。今後も異業種とのコラボレーションを続け、顧客に驚きを伝えていきたい。バーニーズ ニューヨークとも、さらに活動を拡げていけたら嬉しいですね」と今後の展望を語っている。

《古庄 速人》

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