世界を揺るがす大問題に発展したフォルクスワーゲングループによる排出ガス試験での不正。傘下の高級車ブランド、アウディの不正車両について、対象エンジンが拡大することが分かった。
これは10月2日、アウディが明らかにしたもの。「ドイツ国内ではEA189型ターボディーゼルエンジンの2.0TDIだけでなく、1.6TDIも対象になる」と公表している。
この問題が発覚したのは9月18日、米国EPA(環境保護局)の発表が最初。米国で違法なソフトウェアが搭載されているアウディ車は、『A3』の2010‐2015年モデルの2.0TDI搭載車のみだった。
今回のアウディの発表によると、ドイツ国内ではEA189型ターボディーゼルエンジンの2.0TDIだけでなく、1.6TDIも対象になることに。1.6TDIは、フォルクスワーゲングループの主力ディーゼルエンジンのひとつ。欧州では、幅広い車種に搭載されている。
なお、違法なソフトウェアが搭載されていたアウディ車は、全世界でおよそ210万台。『A1』、『A3』、『A4』、『A5』、『A6』、『Q3』、『Q5』、『TT』の合計8車種が該当する。