【東京モーターショー15】テストコースを疑似体感! ジェイテクトのVRコンテンツ

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JGOGGLEの装着イメージ。ヘッドフォンもセット。ピントを合わせて、サイドにあるスイッチを押すとコンテンツが流れる
  • JGOGGLEの装着イメージ。ヘッドフォンもセット。ピントを合わせて、サイドにあるスイッチを押すとコンテンツが流れる
  • JGOGGLE。VRヘッドセットのOculus Riftを装着し、普段は一般人が入れない自社テストコース(伊賀試験場)を、360度俯瞰する形で走行体験できる
  • JGOGGLE。ヘッドマウントディスプレイに「Gear VR Innovator Edition for S6(powerde by Oculus)」、スマートフォンに「Galaxy S6 Edge」を利用
  • 2012年10月に開設された伊賀試験場。実車に開発品を搭載して、さまざまな評価・解析が行える
  • ジェイテクトブースのコンパニオン、いいちなさんと、湯浅あきなさんも登場
  • ジェイテクト(JTEKT)は、2006年に光洋精工と豊田工機が合併してできた歴史ある企業だ。自動車部品、ベアリング、工作機械を軸にグローバルで展開。電動パワステの世界シェアは33%
  • ワインディングロードなど、さまざまなコースがあるジェイテクト伊賀試験場でのテスト走行
  • 広大なダイナミクス・パッドで定常旋回中のクルマを俯瞰してみたところ

パワーステアリングのパイオニアとして知られるジェイテクトは、10月30日から開催される「第44回東京モーターショー2015」の目玉展示として、JTEKT 360 VIRTUAL RELALITY「JGOGGLE」をメディアに公開した。

JGOGGLEは、VRヘッドセットのOculus Riftを装着し、普段は一般人が立ち入りできない自社テストコース(伊賀試験場)を360度俯瞰する形でバーチャルに走行体験できる映像コンテンツだ。ヘッドマウントディスプレイには「Gear VR Innovator Edition for S6(powerde by Oculus)」を採用し、スマートフォンに「Galaxy S6 Edge」をセットして利用するという。

コンテンツとなる伊賀試験場は、同社で開発された部品を実車に搭載して評価・解析を行えるテスト走行コースで、2012年10月に開設された。当日の発表会では、デモンストレーションも行われた。約2分間の短いコンテンツだったが、本当に自動車に乗ってテストコースを走っているような疑似感覚が面白かった。東京モーターショーでは、このJGOGGLEを2台ぶん用意し、来場者に迫力ある映像を楽しんでもらう予定だ。

VRの3D映像で紹介されたコースには、石畳などの悪路上で、ステアリングから音や振動が発生するかどうかを確かめる異音評価路や、定常旋回をしながら、速度によるオーバー・ステアなどを分析する広大なダイナミックス・パッドなどを紹介していた。また、コースには冠水路などもあり、ステアリングやベアリングの気密試験も行えるそうだ。

今回のJGOGGLEの狙いについて、同社の水藤嘉亮氏(広報主任)は、「デンソーやアイシン精機といったトヨタ系のサプイヤーと比べると、まだJTEKTは知名度がそれほど高いとはいえない。しかしテストコースを持ち、しっかりしたモノづくりを行っている。それをアピールしたいと考えた」と説明する。

なお、ほかの目玉展示としてドライブシミュレーター「JTEKT DRIVING SIMULATOR SODA」も近々にアナウンスされる予定だ。こちらではシミュレーターに搭乗し、ステアリングの過去から未来までの進化を学べる。パワステ以前の重いステアリングや、レーンキープ機能を搭載した現在のパワステの動き、さらに将来の完全自動運転による手放し運転を体感できるという。

《井上 猛雄》

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