フォルクスワーゲングループが米国だけでなく、欧州でも排出ガス規制を不正に逃れるために、車両に違法なソフトウェアを搭載していた問題。ドイツ政府は、この問題について、最新の調査結果を公表した。
これは9月25日、ドイツ政府のアレクサンダー・ドブリント連邦運輸相が議会で明らかにしたもの。「ドイツ国内で販売されたフォルクスワーゲングループ車のおよそ280万台に、違法なソフトウェアが搭載されていた」と公表している。
9月22日のフォルクスワーゲングループの発表では、違法なソフトウェアは、全世界のおよそ1100万台に搭載されている可能性があるとしていた。
今回のドブリント運輸相の発表によると、フォルクスワーゲングループの違法ソフトウェア搭載車の約4分の1が、ドイツで販売されていたことになる。
また9月18日の発表では、米国市場の約48万2000台に、違法ソフトウェアが搭載。ドイツはフォルクスワーゲングループの地元だけに、販売台数が桁違いに多く、米国のおよそ6倍に達する計算になる。