【ルノー カングー ラ・ポスト 発表】究極のヘビーユーザーの要求に応えるクルマ

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ルノー カングー ラ・ポスト(サイド及びリアのLA POSTEマークは展示車のみの仕様)
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  • ルノー カングー ラ・ポスト
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ルノー・ジャポンから150台限定で発売された『カングー ラ・ポスト』は、フランス郵便、ラ・ポストの公認を受け、郵便車以外では初めて同社の黄色をペイントされたクルマである。

フランス郵便、ラ・ポストは従業員27万人のフランス企業としては第2位の規模の株式会社で、車輛保有台数は2万台にも上る。その歴史は古く、15世紀、フランス国王ルイ11世によって、宮廷からの通信を各地へ届けるために設立されたのが起源だ。現在の事業内容は、大きく4つ。郵便業務、銀行業務、携帯通信、そして、日常ケアサービスだ。これはいわゆる見守りサービスで、地方自治体や保健機関と提携し、そこから依頼のあった人の様子を見に行き、身の回りの世話をするものだ。

そういったことから、「フランスで郵便屋さんとは、信頼できる身近な存在、大事な存在になっているのだ」とルノー・ジャポンマーケティング部の近棟伸邦氏は紹介する。

では、ラ・ポストとカングーの関係はどうか。ラ・ポストにカングーがどのくらいの台数が納車されているかは公表されていないとしながらも、「究極のヘビーユーザーで、ルノーに対し厳しい要求がある」と近棟氏。その要求に対し、「ルノーは真摯に対応し、郵便車としての使い方を追求することで、カングーは秀でた機能を持つ、プロ仕様の道具として進化してきたのだ」と話す。

具体的には、年間12万kmも走行することから、疲れにくさ、安全性、耐久性が求められるほか、「1日に300回ほど止まり、当然そのたびにサイドブレーキを引くので、引きやすい形状が求められたことから、通常にはないL字を逆さにしたような形になった」。バックドアも300回開閉するので、時間と効率を追求し観音開き化された。もちろんインテリアでも、A4サイズの書類を収めることが出来るダッシュボード上のセンタートレイや、バスケットを固定するために可倒式になった助手席。低燃費の運転を心掛けるための、タコメーターのマーキングなどがある。

「このように郵便車としての使いやすさを追求することで、カングーは進化した。その結果、優れた道具としてフランスでも、日本でもユーザーから高い評価を得ているのだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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