ルノー・ジャポンから発売された『カングー』の限定車、『カングー ラ・ポスト』のコンセプトワードは“幸せな想いを届け、人々を幸せにする”というものだ。
カングー ラ・ポストの導入理由について、同社代表取締役社長の大極司氏は、「カングーは、商用車でもなく乗用車でもない。昔流行った言い方では、“マルチパーパスビークル”。ユーザー一人一人が考えて、自分なりのこだわりで使っているクルマだ」と日本での実態を話す。
一方、フランスでは郵便車に採用されているほか、様々な会社や個人が多様な使い方をしている。「このような使用実態を改めてアピールしたいと考え、今回の導入に至った」と述べる。
カングー ラ・ポストは、フランス郵便ラ・ポストの承認を得て、郵便車以外では初めて同社の黄色いカラーをペイントしたクルマになった。ルノー・ジャポンマーケティング部の近棟伸邦氏は、「フランスの郵便車は幸せの黄色いクルマだ。手紙や荷物を配達する郵便車は、いつでも誰かの想いを届けるクルマ。そこで、“幸せな想いを届け、人々を幸せにする”という願いを込めたこのコンセプトワードをカングー ラ・ポストに付けた」とコメント。
この、幸せの黄色の語源について近棟氏は、「もともとはイギリスで命を守る色だといわれていた。その後、アメリカで戦争から無事に帰ってくるようにと祈るカラーになった。そして、そういった意味が世界に広まり、命に関わる大事な色、あるいは、愛、信頼、尊敬を表す色になったのだろう」と一例を紹介し、カングー ラ・ポストと黄色の関係を語った。