東芝は、電動パワーステアリングシステム(EPS)向けブラシレスモータ用プリドライバICの新製品「TB9081FG」を開発。9月1日からサンプル出荷を開始し、2017年8月から量産を開始すると発表した。
非常に高い安全性が要求されるEPSシステムでは、機能安全規格ISO 26262で規定されている最も高い自動車安全度水準であるASIL-Dを求められるケースが多くなっている。
新製品は、3相プリドライバ回路、フェイルセーフリレー用プリドライバ、およびモータ電流検出回路のほか、電源の高電圧・低電圧検出や過熱検出などの異常検出回路を内蔵。さらに、Latent-fault(潜在的な故障)を検出するために異常検出回路の診断回路を内蔵し、機能安全の向上を図っている。
また、東芝では様々なシステム異常を想定した機能安全分析を実施。ユーザーが安全設計・安全分析を行う上で必要となる機能安全FMEDAなどの各種ドキュメントを提供する。