軍用車製造の米AMゼネラル、メルセデス Rクラス 受託生産を開始

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米国のAMゼネラル社で受託生産が開始されたメルセデスベンツRクラス
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米国のAMゼネラル社は8月11日、メルセデスベンツ『Rクラス』の受託生産を開始した。

AMゼネラル社といえば、軍用車、『ハンヴィー』の製造元として有名。1992年、当時GM傘下だったAMゼネラル社は、軍用車のハンヴィーの民生用車両として、ハマー『H1』を発売。俳優のアーノルド・シュワルツェネッガー氏も、熱心なH1のファンとして知られた。

ところが2006年夏、GMはH1の生産を中止。原油価格の高騰を受け、燃費が4km/リットル台のH1の販売が、極端に落ち込んだのが理由。しかし、軍用車のハンヴィーは、AMゼネラル社で継続生産されている。

2015年1月、メルセデスベンツは、AMゼネラル社に、Rクラスの生産を委託すると発表。メルセデスベンツが、AMゼネラル社にRクラスの生産を委託するのは、米国工場におけるSUVの生産能力を増やすのが目的。メルセデスベンツのアラバマ州タスカルーサ工場から、AMゼネラルのインディアナ工場にRクラスの生産を移管することで、余った生産能力をSUVの増産に振り向ける。

8月11日、AMゼネラルのインディアナ工場から、Rクラスの受託生産第一号車がラインオフ。メルセデスベンツUSのジェイソン・ホフ社長兼CEOは、「Rクラスは中国での需要が高く、生産を継続する。このプロジェクトにおいて、AMゼネラルは理想的なパートナー。メルセデスベンツの世界の生産・品質基準を備えている」とコメントしている。

《森脇稔》

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