日本精機は、同社が市場シェアトップのヘッドアップディスプレイ(HUD)の累計販売台数が7月に250万台を突破したと発表した。
HUDは、ドライバーが前方視線のまま、フロントガラスに映し出された車速やナビゲーション表示など、さまざまな情報を、早く確実に確認できるシステム。先進運転支援システムなどによる情報量が増大する中、安全運転をサポートするシステムとして急速に普及している。
同社は、1987年からHUDの開発をスタートし、1990年代後半から本格的に量産を開始した。2005年に車載用計器で培ったCAN通信などの関連技術をベースに、広画角なカラーHUDを開発し、BMWやゼネラルモーターズ(GM)、マツダ向けに納入した。その後も、アウディや、中国の吉利汽車向けにも納入している。
最新モデルとしては1つのHUDユニットで遠近2つの画面を表示できる「2-Plane HUD」を開発・発表した。
同社の2015年3月期のHUDの売上高が156億円だったが、今期は170億円に増やす計画。