住友ゴム、ロシアタンポポの共同研究をカルテヴァット社と開始…新たな天然ゴム資源

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住友ゴム工業は、パラゴムノキ由来の天然ゴムに代わる新たな天然ゴム資源として、「ロシアタンポポ」の共同研究を、米カルテヴァット社と開始したと発表した。

天然ゴムの原産地は、現在アジアが世界の約90%を占めており、グローバルなタイヤ製造拠点の拡大を推進している同社にとって、最適な需給状態にあるとは言えない。そこで今後グローバルで、より環境に配慮した高性能な商品提供を目指すべく、従来のパラゴムノキ由来の天然ゴムに代わる、新たな天然ゴム資源としてロシアタンポポに着目し、今回、カルテヴァット社とその実用化検討のための共同研究を開始した。

カルテヴァット社は、バイオ燃料などの原料を植物から生産する高い技術を持ち、環境負荷が小さく、かつ持続性、収益性の高い植物の商業利用に豊富な経験を持っている。そのバイオマス技術と、住友ゴムの環境負荷低減技術や石油外天然資源化の技術を融合することで、新たな天然ゴム資源としてロシアタンポポの実用化を加速させていく。

また、ロシアタンポポはパラゴムノキと異なり温帯地域で栽培が可能。北米をはじめとする世界の多くの地域に栽培エリアを広げることができる。同社ではロシアタンポポの共同研究により、各製造拠点での安定的、効率的な調達を図り、環境負荷の少ない高性能タイヤの安定的提供を目指していく。

《纐纈敏也@DAYS》

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