三菱重工とニチユ三菱フォークリフト、ユニキャリアを1100億円で買収へ

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ユニキャリア、ディーゼルエンジン式フォークリフトを全面改良、新型「FOZE」を投入
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三菱重工業とニチユ三菱フォークリフトは、ユニキャリアホールディングスの全株式と新株予約権を産業革新機構と日立建機、日産自動車から約1100億円で買収することで合意したと発表した。

株式取得後のユニキャリアの出資比率は、三菱重工が65%、ニチユ三菱が35%となる。

三菱重工は、2015年度を初年度とする中期経営計画「2015事業計画」で、事業拡大の加速によりグローバル競争力を強化することを基本方針の一つに掲げており、フォークリフト事業を今後、グローバル伸長事業として位置付けることからユニキャリアの買収を決定した。

ニチユ三菱は、事業規模の更なる拡大とグローバルなシェアアップ戦略に基づいてユニキャリアの株式を取得する。

三菱重工とニチユ三菱は、ユニキャリアを買収することによってフルラインナップ化し顧客の多様なニーズに対応するとともに、開発力を強化する。

また、販売ネットワークを補完し合いグローバル展開力を増強することで事業基盤を強化し、事業規模の拡大を図る。三菱重工グループが持つ技術を結集し、従来の物流機器業界の枠を超えた高付加価値製品とビジネスモデルの創出を目指す。

ユニキャリアは、2013年4月に日立建機と日産自動車それぞれの子会社である旧TCMと日産フォークリフトが統合して発足した。TCMは国内で初めてフォークリフトを製造した老舗で、日産フォークリフトは自動車技術を活かした製品開発やエンジンの自社開発技術を持つなどの両社の強みを活かしながらフォークリフト、大型特殊荷役車両、コンポーネントなど、幅広い製品群を手掛けてきた。

現在は産業革新機構が53.5%、日立建機が26.7%、日産が20.0%を保有する。

今後、三菱重工とニチユ三菱とで株式取得に係る準備委員会を立ち上げ、ユニキャリアと世界トップレベルの物流機器メーカーとなるための経営方針や戦略を立案していく予定。

《レスポンス編集部》

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