米国の大手自動車部品メーカー、デルファイ・オートモーティブ(以下、デルファイ)は7月30日、2015年第2四半期(4-6月)の決算を発表した。
デルファイは、もともとGMの部品製造子会社。1999年にGMから分社し、独立した企業となった。しかし、2000年代に入って経営状態が悪化。2005年10月、日本の民事再生法に当たる米連邦破産法11条の適用を申請し、事実上、経営破綻した。その後、経営再建を進め、2011年11月、米国ニューヨークの証券取引所に再上場を果たしている。
今回、発表された2015年第2四半期の決算では、売上高が39億ドル(約4827億円)。前年同期に対して、5%の減少となった。
一方、第2四半期の調整後の営業利益は、5億2600万ドル(約650億円)。前年同期の5億2000万ドルに対して、1.2%増えている。
減収となった背景は、為替相場の影響が大きい。営業利益の増加は、アジアと北米事業が好調だったことと、コスト削減効果による。
デルファイのケビン・クラーク社長兼CEOは、「力強い決算と、第2四半期の記録的な収益性は、優れた経営を示すまたひとつの証」と述べている。