中国汽車工業協会は7月10日、中国における6月の新車販売の結果を明らかにした。商用車と輸出を含めた総販売台数は、180万3100台。前年同月比は2.3%減と、3か月連続で前年実績を下回った。
6月の新車販売のうち、乗用車は151万1400台で、前年同月比は3.4%減とマイナスに転じた。従来からの商用車に加えて、6月は乗用車も前年割れとなったことで、中国の景気減速がいっそう鮮明になった形。
日系メーカー3社の6月実績では、日産自動車が9万3600台を販売。前年同月比は0.1%増と、2か月連続で前年実績を上回った。しかし、商用車の販売低迷は長引く。
トヨタは10万0600台を販売し、前年同月比は41.7%増と、3か月連続の前年実績超え。2014年夏にモデルチェンジした主力セダンの『カローラ』と、新型車の『レビン』の販売が、引き続き好調。
ホンダは7万3381台を売り上げ、前年同月比は26.1%増と、4か月連続で前年実績を上回った。『フィット』の販売が、前年同月比53.5%増の8101台と好調。新たに投入された『ヴェゼル』も、9245台と支持を集めた。
中国の2014年の新車販売は、商用車と輸出を含めて、前年比6.9%増の2349万1900台。2年連続で2000万台を突破すると同時に、米国を上回り6年連続で世界一に君臨した。2015年上半期(1-6月)は、前年同期比1.4%増の1185万4900台と、伸び率が鈍化している。