【ホンダ ジェイドRS 試乗】意外にも優しい乗り味に好感…島崎七生人

試乗記 国産車
ホンダ ジェイドRS
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「RS」が搭載するのはガソリンエンジンの1.5リットルダウンサイジングターボ。ひと足先に『ステップワゴン』で登場したユニットだが、JC08モード燃費は18.0km/リットル(スパーダ・クールスピリットで15.4km/リットル)と、車重の差分(180kg軽い)が効いている。

ところで「RS」というと真っすぐにスポーティな味付けを連想する。が、実車の走りは意外にも優しかった。とくに乗り心地は同じ17インチタイヤの「ハイブリッドX」よりしなやかで、それでいてコーナリング中のロールはジワッと安定感のあるもの。バネレートを高め、スタビライザー径を太くし、フロアトンネル部の補強の追加などが主立った専用スペック。だが、かつてのようにスポーツ方向にトガらせすぎないセッティングは好印象だ。

動力性能は十分なものだ。普段は緑の“ECONスイッチ”を押したままで事足りるが、外せば、出足から力強い加速も得られる。通常は静かだが、回すとメカニカルな音質のエンジン音(とタービンの高周波の音が微かに)が低くだが耳に届く。CVTとのマッチングにも無理がない。安定した足回りとともに「RS」らしさが実感できる走りっぷりだ。

燃費は、300km+の走行で、17.7km/リットルだった。半分以上がワインディング、残り半分が高速道路と市街地。雨天、エアコン使用。神経質なアクセル操作はしていないが、まだ伸び代(しろ)もある感触だったから“優良”と判定したい。ガソリンタンク容量はハイブリッドより大きい47リットル、レギュラーガソリン仕様なのもうれしい。

インテリアでは、センターコンソールがハイブリッドより低く実用的なのが嬉しい。専用のブラウン内装は、個性的でいながら落ち着きのある色合いで、大人のセンスを感じさせる。もちろん良好な視界による運転のしやすさは、ハイブリッド車と同等だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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