全日本空輸(ANA)は、海外の乗客からハラール認証の機内食オーダーが増加していることから7月以降、ハラール認証を受けた機内食メニューを充実すると発表した。
ハラール機内食オーダー数は、他社受託分含めて2015年度が2011年度比較で約2倍となっている。また、イスラム教徒の人口が全体の6割と言われるマレーシアの首都クアラルンプールと成田を結ぶ路線を9月1日新規就航するため、ハラール認証の機内食を充実させ、乗客の満足度向上を図る。
イスラム教徒は全世界で16億人と言われ、全世界人口の約2割強を占める。高まるイスラム圏からの需要拡大に備え、ANAグループでは2014年1月に機内食に「ハラール食」の世界最大手であるマレーシアのブラヒムと業務提携し、ANAケータリングサービスの川崎工場でハラール認証を2014年7月に取得するなど、ハラール食に対応してきた。
7月1日から日本=欧州線/シンガポール線のファーストクラスや、9月1日から日本=ジャカルタ線/クアラルンプール線のビジネスクラスで、ハラールの調理方法と食材で開発したオリジナルチキンカレーを提供する。
国際線全路線のファーストクラス、日本=クアラルンプール線のビジネスクラスでは、9月1日からハラール認証を取得したノンアルコールスパークリングワイン(ロゼ)を提供するなど、機内食を充実する。