行方不明のタンカー、カンボジア沖で発見 海軍艦艇が現場に急行

11日にジョホール州東方沖を航行中に行方不明になったマレーシア籍の石油タンカー「オーキム・ハーモニー号」が、カンボジア領海にいるところを発見された。

エマージング・マーケット 東南アジア

11日にジョホール州東方沖を航行中に行方不明になったマレーシア籍の石油タンカー「オーキム・ハーモニー号」が、カンボジア領海にいるところを発見された。

マレーシア海軍の哨戒艦「トレンガヌ」が現場に急行している。海軍のアブドル・アジズ・ジャアファル司令長官によると、拳銃や大型ナイフで武装した少なくとも8人からなる犯人グループが乗っているという。

マレーシア海軍によると、王立マレーシア空軍(RMAF)、マレーシア海事執行局(MMEA)、オーストラリア空軍の哨戒機が17日にタンカーを発見した。タンカーの船体は黒に塗り替えられ、船名の最初の「OR」と最後の「Y」の文字が消され、「キム・ハーモン」という名前に変えられていた。タンカーには、マレーシア人16人、インドネシア人5人、ミャンマー人1人が乗っていたが、全員無事だという。「トレンガヌ」が船長と交信して確認した。

英字紙「ニュー・ストレーツ・タイムズ」によると、最初、豪州空軍機がオーキム・ハーモニー号が17日午後5時20分頃、北緯9度21分東緯102度44分の地点にいることを探知した。探知された場所はクランタン州ゴン・ケダから250カイリ、カンボジアから80カイリの海域だった。

民間航空局(DCA)によると、これまでに4度にわたり遭難信号などのシグナルが探知された。同日正午頃には、パハン州タンジョン・ゲランから200カイリの地点でオーキム・ハーモニー号からの遭難信号を探知。同船はベトナムに向かっており、通報を受けたマレーシア海事執行局(MMEA)はベトナムに支援を要請し、捜索を行っていた。

オーキム・ハーモニー号は「RON95」ガソリン6,000リットルを積載し、マラッカからクアンタンに向けて航行していたが、ジョホール州のコタティンギのタンジュン・セディリの30マイル沖の地点で11日午後8時50分頃急に通信が途絶えた。
アハマド・ザヒド・ハミディ内務相は、内部犯行によるハイジャックの可能性があるとの見解を示していた。

広瀬やよい

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