三菱自動車工業は6月18日、上級SUVの『アウトランダー』を大幅に改良して発表した。ガソリン車は同日に、PHEV(プラグイン・ハイブリッド車)は7月9日に売り出す。
都内の本社で開いた発表会見で相川哲郎社長は「1年前に社長に就任した際、三菱ブランドの復活を私の課題としてきたが、この新しいアウトランダーが復活の第1歩になる」と、述べた。
とりわけ、販売の中核となっているPHEVは、発売後の約2年半でグローバルでは6万4000台の実績をあげており、新モデルへの期待を高めている。
相川社長はそのPHEVを2年半という短期で大幅刷新させる狙いについて「販売が好調な欧州では、欧州のプレミアムカーから乗り換えられるお客様が多い。同時に欧州メーカーもこれから続々とPHEVを出してくるから」と指摘した。「世界でもっとも売れているPHEV」と自負するこのモデルのテコ入れで、欧州メーカーなどを迎撃する構えを強調した。