JR東日本、気仙沼線BRTの運行区間拡大でダイヤ改正…6月27日

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JR東日本は気仙沼線BRTのダイヤ改正を6月27日に実施。初発時刻の繰り上げなどが行われる。
  • JR東日本は気仙沼線BRTのダイヤ改正を6月27日に実施。初発時刻の繰り上げなどが行われる。
  • 気仙沼線の鉄道区間とBRT区間の乗換え駅になっている柳津駅。6月27日からは鉄道区間の前谷地~柳津間でもBRTが並行して運行されるようになる。写真は柳津駅。
  • 気仙沼線BRTが前谷地駅に乗り入れることにより、石巻線から直接BRTに乗り換えできるようになる。写真は前谷地駅。

JR東日本の盛岡支社と仙台支社は6月15日、気仙沼線BRTで実施するダイヤ改正(6月27日)の詳細を発表した。BRTの運行区間拡大にあわせ、初発時刻の繰り上げなどを行う。

気仙沼線は、前谷地(宮城県石巻市)~柳津(登米市)~気仙沼(気仙沼市)間72.8kmを結ぶJR線。このうち柳津~気仙沼間55.3kmは2011年3月の東日本大震災で壊滅的な被害を受け、2012年8月から仮復旧の位置づけでバス高速輸送システム(BRT)による代行バスが運行されている。現在は前谷地~柳津間が鉄道区間、柳津~気仙沼間がBRT区間に分かれているが、運行本数は鉄道区間が1日9往復に対し、BRT区間の柳津発着便は1日15往復で、一部の列車・バスは柳津駅での接続がない。

このためJR東日本は、ダイヤ改正を機にBRTの運行区間を拡大。柳津発着便の15往復のうち10往復を前谷地発着に変更し、前谷地駅で接続している石巻線から直接乗換えできるようにする。前谷地駅に乗り入れるバスは、下りが前谷地発7時34分・9時04分・10時04分・12時04分・13時04分・14時04分・15時04分・16時56分・18時09分・19時14分、上りが前谷地着8時23分・8時46分・11時27分・12時27分・13時27分・14時27分・15時27分・16時27分・17時27分・18時27分。前谷地~柳津間は列車も引き続き運行されるため、鉄道とBRTの並行区間になる。

このほか、BRT区間の柳津~気仙沼間でも初発時刻の繰り上げなどを実施する。朝の下りは、本吉7時01分発~気仙沼7時47分着のバスの運行区間を柳津5時53分発~本吉7時01分発~気仙沼7時47分着に拡大。柳津6時02分発~志津川6時31分発~気仙沼7時58分着のバスは志津川6時31分発~気仙沼7時58分着に縮小する。これにより柳津~陸前小泉間の各駅から気仙沼方面は現在より11分早く気仙沼駅に到達でき、志津川・歌津地区からの通勤・通学客の利便性が向上するという。

夜間の上りは、気仙沼19時21分発の本吉行きの運行区間を志津川駅まで拡大。気仙沼19時21分発~志津川20時40分着の時刻で運行する。また、気仙沼17時56分発~柳津19時43分着のバスはベイサイドアリーナ駅を通過しているが、改正後は同駅に停車(19時13分発)する。これにより柳津着は現在より9分遅い19時52分になるが、ベイサイドアリーナ駅に停車する上り最終便は今より1時間遅くなる。

改正後の区間別運行本数(上下計)は、前谷地~柳津間が20本、柳津~陸前戸倉間が30分、陸前戸倉~志津川間が31本、志津川~本吉間が41本、本吉~気仙沼間が65本。このうち志津川~本吉間が今より2本増える。前谷地~柳津間は鉄道の列車も含めると38本になる。

《草町義和》

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