イタリアの自動車大手のフィアットと、米国の自動車大手のクライスラーグループが経営統合して生まれたFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)。同社のトップが、さらなるグループの巨大化を目指して、水面下での動きを強めているようだ。
これは6月11日、『ブルームバーグ』が報じたもの。同メディアが独自ソースから得た情報として、「FCAのセルジオ・マルキオンネCEOが、フランスの自動車大手、PSAプジョーシトロエンを、合併の候補として検討している」と伝えた。
フィアットは2014年1月、クライスラーグループとの経営統合を成し遂げた。同年10月には、新会社のFCAを発足させている。
しかし、セルジオ・マルキオンネCEOはこれに飽き足らず、さらなるグループの巨大化を目指しているもよう。5月下旬には、一部メディアが、「セルジオ・マルキオンネCEOが、GMに合併を打診」と報道。この話は、GMが断ったとされており、マルキオンネCEOの次なるターゲットとして浮上したのが、PSAプジョーシトロエン。
同メディアは、「マルキオンネCEOは、他の自動車メーカーとの合併も視野に入れており、PSAプジョーシトロエンは、最後の切り札として検討」とレポートしている。