【美優Navi対応ドラレコ DR01D インプレ】黒つぶれにも白飛びにも強い、ナビ連携のハイスペックドラレコ

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「美優Navi」(RX/RSシリーズ)に対応するドライブレコーダー「CA-DR01D」
  • 「美優Navi」(RX/RSシリーズ)に対応するドライブレコーダー「CA-DR01D」
  • 1分ごとに映像が分割され、それぞれ常時録画/イベント録画/手動録画かをアイコンで判別できる。
  • 設定画面。ここからドラレコの詳細設定が可能だ
  • 画質や音声録音の有無などが設定できる
  • 「美優Navi」(RX/RSシリーズ)に対応するドライブレコーダー「CA-DR01D」
  • 情報の表示項目
  • 下の時計のある黒い帯部分にカメラのマークがある。これがナビとドラレコと連携している状態を指す
  • 右下に手動録画ボタンがある

パナソニックのカーナビ最新モデル「美優Navi」(RX/RSシリーズ)に対応するドライブレコーダー「CA-DR01D」が6月中旬に発売。F値1.6の高性能レンズに加え、トンネルや夜間の暗所でも十分な視認性を確保する「ワイドダイナミックレンジ」機能など、画質にこだわったドラレコだ。このドラレコをストラーダのハイエンドナビ「CN-RX01WD」と接続して、その実力を試した。

◆急速に普及するドライブレコーダー

ここ最近、ドライブレコーダー(ドラレコ)の需要が急速に伸びている。交通事故のリスクやドライブの記録という側面、さらにはカメラ性能の向上やGPSの搭載によるドライブログ機能など、性能/機能面での向上に加えて、価格が手頃になってきたということも急速な普及を後押ししている。

そんななかで、パナソニックの据え置き型ナビゲーション「ストラーダ」の上級モデル「美優Navi」専用のドライブレコーダー、DR01Dが登場した(美優Naviのソフトのバージョンアップにより本機との連携が可能)。本機は「美優Navi」と連携し、カーナビの画面でドラレコの設定・操作が簡単にできるだけでなく、録画場所の地図・映像を同時にナビ画面に表示しながら確認が可能。さらに高感度レンズや高精細CMOSイメージセンサーの採用により、昼夜を問わず鮮明な映像を録画できる。

◆1280×720のHD録画が可能、LED信号問題もクリア

まず、本機のアウトラインを紹介しよう。本体サイズは55mm× 36.2mm×85mm(突起部は除く)。映像の確認や設定などはナビの画面で行えるので本体に液晶を持たず、GPS(緯度経度情報)もナビから取得するため非常にコンパクトな筐体に仕上がっている。バックミラーの裏に取り付けるとほぼ完全に視界から消えるので、ドラレコの存在を意識することがない。

採用する撮像センサーは約92万画素の高感度/高精細CMOSイメージセンサー。解像度は1280×720ピクセルのHD(設定により640×360ピクセルも選択可)、画角は水平115度・垂直65度と必要にして十分なスペックだ。レンズはF値1.6と業界最高レベルで、昼夜問わず鮮明で暗所での露出確保にも大いに貢献している。対応するメディアはmicroSHDCカード(Class6以上の8-32GB)となっている。本機では8GBのmicroSHDCカードが同梱(スロットに装着状態)される。

また市販のドラレコで問題になっているのがLEDタイプ信号への対応だ。これはLED信号の点滅周波数とドラレコ側のフレームレートとが一定時間同期してしまうことで、映像に信号の点灯が移らなくなると言う問題だ。とくに60Hzを採用する西日本でこの問題が顕著だが、本機はフレームレートに28FPS(標準モードでは14FPS)を採用。これにより、東日本でも西日本でも信号の消失問題を回避できるようになった。

また、高性能レンズや高感度センサーに加えて、逆光による白飛びや暗所での黒つぶれを補正する「ワイドダイナミックレンジ」機能も搭載している。

◆衝撃を検知して自動録画するイベント録画モードが便利

では実際に使ってみたい。本機には録画モードとして3つが用意されている。「常時録画モード」「イベント録画モード※」「手動録画モード」だ。イグニションのONと同時に録画がスタートするのが「常時録画モード」、一定値以上のGを検知した場合にその前後3分間を上書きされないよう保存する「イベント録画モード」、任意の場面で動画・静止画を上書きされないよう保存できるのが「手動録画モード」だ。(※保存容量がない状態で新たなイベントが起きると上書きされる場合有り)

各種の設定は、ナビの画面からおこなえるので、非常に分かりやすい。カメラの取付は、ナビの画面を見ながら可能だし、画質設定や手動録画などは設定メニューで選ぶだけ。再生時は地図に連動して再生することもできるし、もちろん全画面表示での再生も可能だ。

実際に録画した映像を見てみると、暗所でも十分なコントラストで、ヘッドライトの明かりだけでも見やすい。また、特筆すべきは明暗差の激しいトンネルの出入り口のような場所でも、露出補正が非常に素早いという点。また、ワイドダイナミックレンジ機能は、トンネルの向こうの景色や車両も白飛びすることなく録画できる。HDの解像度でディテールまで細やかに表現するので万が一の事故発生時などのトラブル解決に一役買うことだろう。

映像のリスト表示では、1分ごとに映像が分割され、それぞれ常時録画/イベント録画/手動録画かをアイコンで判別できる。イベント録画では、急加速や急ブレーキなどを検知して、ひとつ前のファイルにさかのぼり自動で保護された録画ファイル(3分間)を生成するもので、急加速・急減速などGセンサーの感度は任意に設定が可能だ。映像コーデックはH.264のMP4ファイルで保存され、1ファイル(1分間)当たりのファイルサイズは1280×720の高画質モードで約58MB、同梱の8GBのmicroSDHCカードの場合約128分まで録画でき、32GBのカードを用いれば約4時間半記録できる(高画質モードの場合)。

再生時は、ドラレコの映像だけを表示するモードに加え、録画映像と地図を2画面分割表示できるマップ連動再生が可能。録画時の速度や加減速Gがグラフィカルに表示される。ファイル形式は一般的なものなので、PCに標準インストールされているメディアプレーヤーで映像を確認できる。

◆RX/RSシリーズのシステムアップに最適

筆者は最近、信号待ちでの追突の被害に遭ったのだが、このときほど証拠映像が残るドラレコのありがたさを実感したときはなかった。安全運転をサポートするという意味でもドライブレコーダーの存在はもはや必須の装備となりつつある。

このDR01Dは、拡張性に優れるRX/RSシリーズを最大限使いこなすためにも、またシステムアップとして是非とも欲しいアイテムだ。コンパクトな筐体ながら高性能・高画質、ナビとの連携による使いやすさなど、ストラーダオーナーならば一目置いても良いドラレコと言える。

《山谷克明》

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