6月3日、著名デザイナーのゴードン・マレー氏と協力し、スポーツカーの生産再開に向けた計画を発表した英国の名門、TVR。新生TVRのパワートレインは、コスワース製となる。
コスワース社は1958年、英国で創業した老舗エンジンメーカー。フォードとの関係が深く、フォード『エスコート・コスワース』、『シエラ・コスワース』などの名車を生み出してきた。フォード以外では、DTM(ドイツツーリングカー選手権)で活躍したメルセデスベンツ『190Eエボリューション』のエンジンを手がけたのも、コスワース。
またF1においては、1963年からロータスなど多くのチームへエンジンを供給。2006年にいったんF1から撤退するが、2008年にFIA(国際自動車連盟)からエンジンサプライヤーに認定。ウイリアムズやロータスなどにエンジンを供給した。
TVRは6月3日、新型スポーツカーのパワートレインに、コスワース製を採用すると発表。その詳細は公表されていないが、TVRによると、ドライサンプ方式のV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンになるという。
さらなる詳細は、2015年後半に明らかにされる予定。コスワースのテクニカルディレクター、ブルース・ウッド氏は、「復活のTVRブランドの心臓部に、コスワースの業界をリードする技術が採用されることは、誇り」とコメントしている。