5月5日、茨城県の筑波サーキットで「コカ・コーラ オールドナウ・カーフェスティバル」が開催された。当日は晴天の下、ヒストリックカーから最新のスーパーカーまで、各時代を彩る国内外の名車が集った。
“コース2000”では、街乗りの車両で参加できる「JAF筑波サーキットトライアル選手権シリーズ」や、2002年にスタートし、これまで延べ3000名以上のドライバーが出場している「ロードスター・パーティレースII」が行われた。
また、「フェラーリ・カップ」には、『RSD458チャレンジ』や『430チャレンジ』、『458スペチアーレ』などが参戦。フェラーリならではのエンジンサウンドとスピードに、来場者たちは歓声を上げた。フォーミュラレースの入門カテゴリーであるJAF筑波スーパーFJ選手権シリーズはここ筑波が第2戦。上位カテゴリーを狙う若手選手たちが、抜きつ抜かれつの熱いバトルを繰り広げた。
本イベントでは、新旧名車によるデモランも注目のプログラムだ。試作から50年を迎えたトヨタ『2000GT』、2ロータリーエンジンを搭載した世界初の市販車であるマツダ『コスモスポーツ』が10台以上もサーキットに登場。「ヒストリックカー・サーキットラン」にも、ホンダ『S800』や初代『フェアレディZ』、デトマソ『パンテーラ』やシェルビー『コブラ427S/C』など希少なスポーツカーが参加した。また、『エスプリS2』や『ヨーロッパS2』、『エリーゼMK1』などによるロータスのサーキットラン、1956年から2013年までの歴代ポルシェ約50台が疾走したスポーツランも行われた。
2年連続で出展したレスポンスは、「ラグジュアリーのオールドナウ」をテーマにテスラ『モデルS』と、1994年式のベントレー『コンチネンタルR』を展示。モデルSは、オーバルコースでの試乗を昨年に続き開催しており、多くの参加者が集まった。コンチネンタルRに同乗試乗した来場者は「ウッドやレザーなど、質の高さを感じることができた。(ベントレーに乗ることは)一生に何度もあることではないので、貴重な経験ができてよかった」と感想を語っていた。
会場内には「オールドナウ・ファミリーランド」も用意され、ステージショーやサーキットバスツアー、遊具や縁日などを楽しむ家族連れで賑わった。ブリッドなどアフターパーツメーカーや、ミニカーやイラストを販売するブースにも立寄りながら、思いおもいにイベントを楽しんだ。
イベントの最後には「コカ・コーラ サーキット・パレードラン」が行われ、参加者の車両がサーキットを埋め尽くす。1986年から始まり29年目を迎えた筑波サーキットGWの恒例行事は、今年も盛況のうちに幕を閉じた。