アウディ『A7スポーツバック』がマイナーチェンジした。外観ではシングルフレームグリルの形状やバンパーやボンネットなどが変更されている。
A7スポーツバックのエクステリアデザインには、モチーフとなったクルマが存在する。1968年にサルーンの『100』がデビューし、その2年後の1970年に『100クーペS』が登場した。このクルマの特にルーフ後端からリアエンドにかけてのデザインがベースとなっているのだ。
更にアウディジャパンプレセールス部商品企画スペシャリストの平野智さんによると、「A7スポーツバックだけではなく、『A5』も同様のモチーフを取り入れている」という。「アウディの中で(100クーペSは)ファーストバックスタイルの原点と考えており、その後のクーペモデル、例えば『クワトロ』などもデザイン解釈の違いはあれども、100クーペSをモチーフにしている」と説明。
そのリアのデザインにはA7スポーツバック独特の特徴もある。それは後端のカットの仕方だ。一般的には上から下に向かうほど外側に出るのが通例だが、A7スポーツバックでは内側に入っているのだ。平野さんによると、「これは(100クーペSも同様だがそれ以外の)古のスポーツカーを髣髴させるデザインでもある」と話す。
今回のマイナーチェンジでは、前述のとおりシングルフレームグリルが変更になった。「上部の角を落とすような形状になり、新しさを感じさせている」とその特徴を語った。