5月29日まで、ニコンプラザ銀座フォトプロムナード(東京都中央区)において、写真家 小河俊哉氏写真展「幻の名車フェラーリ195~繋がる時間(とき)の中で~」が開催されている。
写真に登場する1950年式のフェラーリ『195インテル』は、フロントにV型12気筒エンジンを搭載。イタリアのカロッツェリア、トゥーリングの手によるクーペボディを纏っている。
今回の写真展は、走る自動車博物館といわれるクラシックカーイベントに参加したフェラーリ『195インテル』に着目。今年3月に開催された「コッパ・ディ 姫路」に出場した同車を取材し写真に収めたものが展示されている。
小河氏は、「この195インテルは1950年にイタリアミラノのオーナーに納車されて以降、数人のオーナーの手で大切に受け継がれ、繋がる時間の中で途切れることなく生き続けてきた。そして、受け継がれた伝統伝説は、現在日本にあり、これから未来へと繋がって行くだろう」とコメント。クラシックカーは産業技術遺産であると同時に、文化遺産でもある。「この繋がり続ける文化遺産をたくさんの方々に見ていただければ幸いだ」とこの写真展への思いを語っていた。