JR西日本は4月28日、特急『しらさぎ』で運用してきた683系特急形電車85両の形式名を「289系」に変更し、特急『くろしお』『こうのとり』『きのさき』『はしだて』に投入すると発表した。
『しらさぎ』は名古屋・米原~金沢・富山・和倉温泉間で運転されてきた特急列車。車両は681系電車と683系が使われていたが、今年3月14日のダイヤ改正で運行区間を名古屋・米原~金沢間に縮小するとともに、683系が『しらさぎ』の運用から外れた。
これに伴いJR西日本は、南紀地区の『くろしお』と北近畿地区の『こうのとり』『きのさき』『はしだて』に、『しらさぎ』で運用してきた683系を投入することにした。683系は直流電化区間と交流電化区間の両方に対応した車両だが、『くろしお』『こうのとり』『きのさき』『はしだて』は全て直流区間のみの運転となるため、形式が289系に変更される。
各列車の投入数は、『くろしお』が6両編成5本と3両編成3本の計39両、『こうのとり』『きのさき』『はしだて』が4両編成7本と3両編成6本の計46両。これにより、各列車で現在運用されている国鉄時代製造の381系特急形電車は順次廃車される。289系の運転開始日や運用区間などは、後日発表される予定だ。