リンギ相場はこれ以上下落せず=シンガポール銀

バンク・オブ・シンガポールの主任エコノミスト、ジェラム氏は、対米ドル相場でリンギがこれ以上下落する兆候は見られないとの見解を示した。

エマージング・マーケット 東南アジア

バンク・オブ・シンガポールの主任エコノミスト、ジェラム氏は、対米ドル相場でリンギがこれ以上下落する兆候は見られないとの見解を示した。

同行は、シンガポールOCBC銀行のプライベートバンキング部門子会社。ジェラム氏は「リンギ下落の主因は原油の値下がりであり、現在のリンギ相場は既にそれを反映している」と語った。

インフレ率は2月実績で0.1%と低く、低インフレ下では金融緩和政策がとられる可能性があるが、ジェラム氏は「市場は金融緩和を織り込み済みで、このためリンギを売っている」と説明した。

米中央銀行の連邦準備制度理事会(FRB)が利上げに踏み切れば、資金の米国への流入が起こり、短期債券の外国人所有比率が高いマレーシア、インドネシアの通貨に影響するとの懸念があるが、ジェラム氏はマレーシアからの大量の資金流出はないと見ている。
(エッジ、4月20日)

小栗 茂

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