首都高速道路は、3月7日に開通した中央環状線(高速湾岸線~高速3号渋谷線)について、開通後1か月の交通状況および整備効果をとりまとめた。
中央環状線の全線開通により、都心に集中する交通が分散。都心環状線の交通量こそ前年比約5%の減少にとどまっているが、渋滞損失時間は中央環状線内側で約5割減少、首都高速全線でも約4割減少している。
また、混雑緩和に伴う所要時間のばらつきが減少。新宿から羽田空港までのばらつきが30分から15分に半減するなど、定時性が向上している。その結果、羽田空港のリムジンバスが、混雑時の所要時間を最大15分短縮して設定するなど、利便性が大幅に向上している。
一般道路については、開通区間と並行する山手通り、環七通りなどから中央環状線への交通転換が図られ、混雑している時間帯での所要時間については約1割~3割の短縮が見られる。