狩勝高原エコトロッコ鉄道、狩勝旧線のガイドブック販売

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3分冊となっている「根室本線狩勝旧線GUIDE BOOK」。4月29日から発売される。
  • 3分冊となっている「根室本線狩勝旧線GUIDE BOOK」。4月29日から発売される。
  • 狩勝旧線の現役時代の貴重な写真や駅構内線路配線図、建物、現在も残る遺構が紹介されている。
  • 狩勝旧線の位置。輸送力増強のため急勾配や急カーブを緩和した新線に付け替えられ、旧線は1966年に廃止された。

北海道新得町の狩勝高原エコトロッコ鉄道は、2015年度の運行を開始する4月29日から「根室本線狩勝旧線GUIDE BOOK」を発売する。

狩勝エコトロッコ鉄道は根室本線の新内駅跡地に整備された、保線用軌道自転車の体験走行施設。同駅は1907年、狩勝峠越えを含む落合~新得~帯広間の開業にあわせて信号所として開設され、2年後の1909年から営業を開始したが、戦後の1966年には急勾配や急カーブを緩和した新線が落合~新得間に整備されたため、新内駅を含む旧線は廃止された。

エコトロッコ鉄道が今回発売するガイドブックは、これまで同鉄道が研究してきた旧線を詳しく紹介するもの。旧線の線路図や落合~狩勝トンネル間の拡大図、旧線の区間ごとの解説図などの資料が盛り込まれている。また、旧線跡を活用した狩勝実験線における車両火災実験などの写真も紹介されており、狩勝峠の鉄道の歴史を知ることができる。

ガイドブックは狩勝旧線を3区間に分けて紹介する冊子形式で、No.1が「落合~狩勝隧道編」、No.2は「狩勝隧道~新内駅編」、No.3は「新内駅~新得駅編」となっている。B5版フルカラーで発売額は各編300円。狩勝エコトロッコ鉄道の受付で販売するほか、通信販売も行う。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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