第3回カーデザインコンテスト、優勝の「uni」は一輪車をモチーフに

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カーデザイン大賞のuni
  • カーデザイン大賞のuni
  • uniをデザインした、愛知県立愛知工業高等学校 3年の三宅海月さん
  • uniをデザインした、愛知県立愛知工業高等学校 3年の三宅海月さんと自動車技術会常務理事の窪塚孝夫氏
  • 第3回カーデザインコンテスト受賞者のみなさん
  • 授賞式後、現役のカーデザイナーに指南してもらう
  • 授賞式後、現役のカーデザイナーに指南してもらう

3月26日、自動車技術会デザイン部門委員会が主催する、第3回カーデザインコンテストの表彰式が、東京市ヶ谷で開催された。293点応募があった中で、最も優秀な作品に贈られるカーデザイン大賞は『uni』に決定した。

このコンテストは、次時代に向けて新しい価値を生み出せる創造性に優れた人材育成を踏まえ、感受性が強く、人生観や職業観の芽生える中高生に焦点を当て、創造の楽しさや、カーデザインの魅力を発信し、本コンテストの開催を通して志望者を増やすことを目的にしている。

今回のテーマは、“10年後の暮らしを楽しくするクルマのデザイン”だ。「暮らしを便利で快適にしたり、気持ちがワクワクドキドキするなど全く新しい発想のオリジナリティあふれる革新的な提案をしてもらうことにした」とは、デザイン部門委員会人材育成WGリーダー、トヨタ自動車所属の菅原重昭氏の弁。

最優秀賞のカーデザイン大賞はuniをデザインしたのは、愛知県立愛知工業高等学校 3年の三宅海月さんだ。「自転車もクルマと同じ“車両”ならば、自転車のように乗ることが出来るクルマがあってもいいのではないかと考え、“感覚で走る自動車”をコンセプトに、自分にとって感覚で乗る乗り物だった、一輪車をモチーフにしてデザインした」と話す。

また、同委員会人材育成WGリーダーで川崎重工業モーターサイクル&エンジンカンパニーの木村徹氏は、「自分の使っていた一輪車からヒントを得て、操作性も人間の五感を大切にし、乗り物と一体感を持って操作することが出来る感覚に着目した点は素晴らしい」とコメント。また、「ドライバーや荷物をコンパクトな卵の殻のような形状で包み、前後左右の視認性も考慮するなど、シートベルト、エアバッグなどの安全性にも十分工夫を凝らしている。それらを表現するレンダリングや、説明図なども非常に丁寧に描かれている」と高評価であった。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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