三陸鉄道、全線復旧1周年記念列車をお座敷車などで運行

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「さんりくはまかぜ」と一般車の2両編成。4月4・5日に全線再開1周年記念列車として運行される。
  • 「さんりくはまかぜ」と一般車の2両編成。4月4・5日に全線再開1周年記念列車として運行される。
  • 4月4・5日はレトロ車「さんりくしおさい」も運行される。
  • 「さんりくしおかぜ」は団体列車として4月5日のみ運行される。

東日本大震災で壊滅的な被害を受けた三陸鉄道は4月4・5日の2日間、全線運行再開1周年の記念列車を北リアス線で運行する。

三陸鉄道は2011年3月11日、東日本大震災の影響で北リアス線・南リアス線とも全線が運休。比較的被害の少なかった北リアス線の宮古~小本間と陸中野田~久慈間は、震災からまもない3月29日までに運行を再開した。

それ以外の区間は、津波で路盤が流失するなど甚大な被害を受けたこともあり、復旧工事が長期化したが、2012年4月1日に北リアス線田野畑~陸中野田間、2013年4月3日に南リアス線盛~吉浜間が順次運行を再開。最後に残った南リアス線吉浜~釜石間が4月5日、北リアス線小本~田野畑間が4月6日に再開し、全線復旧が達成された。

同社の発表によると、久慈12時13分発~宮古13時54分着と、宮古15時05分発~久慈16時46分着の2本を全線再開1周年記念列車として運行。お座敷車「さんりくはまかぜ」(36-Z形)と一般車(36-700形)の2両編成で、お座敷車は指定席、一般車は自由席となる。

記念列車以外にも、さまざまな車両を使用した列車が運行される予定だ。久慈10時35分発~宮古12時14分着と宮古13時15分発~久慈14時50分着の2本は、レトロ車「さんりくしおさい」(36-R形)で運行。専用ヘッドマークを掲出する。また、久慈14時19分発~宮古15時47分着と宮古16時32分発~久慈18時05分着の2本は、三陸鉄道のオリジナル塗装車2両編成(36-200形または36-700形)で運行される。

このほか、お座敷車「さんりくしおかぜ」(36-2100形)が団体列車『しおさいのメモリーズ号』として4月5日のみ運行される。久慈駅を11時20分に出発して田野畑駅で折り返し、久慈駅には13時50分に戻る。募集人数は36人で、旅行代金は3000円。申込みは3月16日から久慈駅で受け付ける。

なお、宮古駅で北リアス線と接続しているJR山田線でも4月4・5日の2日間、HB-E300形ハイブリッド車による臨時列車『さんりく宮古号』が運行される。運行時刻は盛岡9時07分発~宮古11時15分着、宮古14時05分発~盛岡16時17分着。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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