JR北海道、江差線五稜郭~木古内間の廃止を届出…三セクに移管

鉄道 企業動向
JR北海道が今回廃止を届け出た区間(赤)。北海道新幹線の開業にあわせて道南いさりび鉄道が経営を引き継ぐ。
  • JR北海道が今回廃止を届け出た区間(赤)。北海道新幹線の開業にあわせて道南いさりび鉄道が経営を引き継ぐ。
  • 江差線の経営を引き継ぐ道南いさりび鉄道は、JR北海道からキハ40形気動車を譲り受けて旅客列車を運行する。

JR北海道は3月2日、江差線五稜郭(函館市)~木古内(木古内町)間37.8kmの鉄道事業廃止を国土交通大臣に届け出た。北海道新幹線新青森~新函館北斗間の部分開業(2015年度末)に向けた手続きの一環で、同新幹線に並行する江差線は第三セクターの道南いさりび鉄道に経営が移管される。

北海道新幹線を含む整備新幹線の建設にあたっては、原則として新幹線開業後の並行在来線の経営をJRから分離し、第三セクターなどが経営を引き継ぐことになっている。鉄道事業法上はJRが並行在来線の廃止を届け出て、第三セクターなどが鉄道事業の許可を新たに申請する必要があるため、JR北海道は五稜郭~木古内間の廃止を届け出た。

江差線は五稜郭~木古内~江差(江差町)間79.9kmを結ぶJR北海道の鉄道路線だったが、このうち木古内~江差間42.1kmは2014年5月11日限りで廃止されている。今回の五稜郭~木古内間の廃止届出により、JR線としての江差線は全て廃止されることになる。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集