ホンダ伊東社長「アキュラはもっとより着実にやろうという段階」

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ホンダ 伊東孝紳 社長
  • ホンダ 伊東孝紳 社長
  • アキュラ(ホンダ)NSX の量産モデル(デトロイトモーターショー15)
  • アキュラ(ホンダ)NSX の量産モデル(デトロイトモーターショー15)
  • アキュラ RDX の2016年モデル
  • アキュラ RDX の2016年モデル

ホンダの伊東孝紳社長は2月13日に北海道旭川市で報道陣と懇談し、アキュラブランドについて「最新技術はまずアキュラでやる」としながらも、「もっとより着実にやろうという段階。アメリカと中国でしっかりやっていける程度で、しばらくやっていく」との考えを示した。

伊東社長は「一時、リーマンショック前にアキュラを日本に導入する計画があったが、(2009年6月に)社長になってすぐ、勘違いも甚だしいということで一気にやめた。今現在でいえば、もっとより着実にやろうという段階。これまでも、アキュラにせっかく商品があるのだから、ここにおきたい、あそこにもおきたいという話があったが、それは待てと。アメリカと、とっかかりの中国でしっかりやっていけるくらいの程度に、しばらくやっていくことになる」と述べた。

その理由として「要するにひとつのマルチシリンダーのエンジン、それをFRとしたトランスミッションとシャーシー系、それからその生産設備。高級車ゾーンは数がまとまるのが難しいから、それを支えるのは相当大変だと思う。ホンダがアメリカで大型ピックアップトラックをもっていれば別だが、それだけ一大覚悟がいる事業になる」と説明した。

その上で「最新技術のファン・トゥ・ドライブでいえば、やはりアキュラ・ファーストでまずやり、その技術をホンダ(ブランド)に徐々に落としていくという戦略。そういう考え方でこつこつとやる。それもホンダ(ブランド)が次にその技術を受け継いでいけるような先進度合いでアキュラを支えていく。うちの商売でいうとアキュラとホンダのハードウェアの共通性というのは時間差でもっていくことになる」と説明した。

さらに「もともとなぜアメリカでアキュラを起こしたかというと、ホンダユーザーの受け皿として自分たちも(プレミアムブランドを)欲しいよねというところから発している。技術的にはアキュラからホンダへという流れだが、ユーザー的にはホンダからアキュラへという流れになっている。だから基本的にニアリーのテイストを持ちながら、よりファン・トゥ・ドライブ、よりアドバンスのブランドをひとつ持とうというのは、戦略上何ら変わっていない」と強調した。

《小松哲也》

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