【JAL 整備の現場】音声やフライトデータを送受するVHF通信を守る[フォトレポート]

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JALエンジニアリングの無線課に所属する松下亮さん
  • JALエンジニアリングの無線課に所属する松下亮さん
  • 無線課の松下亮さんが保守・点検するVHFトランシーバー
  • 女満別空港で出発準備中のJAL機
  • JALエンジニアリングの無線課に所属する松下亮さん
  • 宮古空港で休むJAL機
  • 無線課の松下亮さんは、はんだごても扱いながらVHFトランシーバーをチェックする
  • 成田空港をタキシングするJAL機(ボーイング777)
  • JALエンジニアリングの無線課に所属する松下亮さん

「Japan Air 116, contact Tokyo tower 118 decimal 1.」といった航空無線のメンテナンスを担う松下亮さん(JALエンジニアリング)は、はんだごてを片手に「電波の強さ、周波数、音質などをチェックし、音声やフライトデータが正確に送受できるよう保守・点検する」と話す。

JALエンジニアリングの無線課では、HF(短波)、VHF(超短波)、SATCOM(衛星)、TCAS(衝突回避)、気象レーダ、LRA(電波高度計)などの無線機器のメンテナンスを行なっている。周波数118~136MHzのVHF(Very High Frequency)帯を使う超短波通信(近距離通信)は、アンテナ系統も小型化され、国内線や空港周辺の通信連絡に使用されている。

このVHFトランシーバーは、1機に3台搭載され、不具合などが発生するとバックアップ機能が起動。1台が通信不能となれば、別のトランシーバーを使用して通信を維持する。松下さんは、こうした無線類を分解し発信される電波の強さや周波数、音質などをチェックし、航空機の見通し距離(地平線までの距離)内の通信を守っている。

(松下亮さん…JALエンジニアリング(2009年入社)部品サービスセンター アビオニクス整備部 無線課)

《レスポンス編集部》

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