フィアット・クライスラーから「FCA」へ…国内第5位輸入ブランドの新戦略

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FCAジャパン フルラインアップ試乗会の様子
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日本国内で、アルファロメオ、クライスラー、フィアット、ジープ、アバルトという5ブランドを展開するFCAジャパン。「フィアット・クライスラー・オートモーティブ」と聞くとなるほどという声が聞こえてきそうだが、それまで別会社だった「フィアット グループ・オートモーティブ・ジャパン」と「クライスラー日本」が統合され、2015年1月1日に誕生した発足間もない新会社である。

1925年に創設され、かつてはビッグ3の一角として世界に君臨した米・クライスラー社が伊・フィアット社と戦略提携を結んだのが2009年。ここですでにフィアット・クライスラー・オートモーティブは誕生している。

提携後も、日本国内ではフィアット・クライスラー・ジャパンという通称名で通っていたが、このFCAという名称、日本だけではなくイタリアでは、フィアットの名前を使わずに「FCA Italy」、アメリカではクライスラーの名前を使わずに「FCA U.S」と名乗っており、2つの伝統的な名前を捨て1つの会社であることをアピールしている。FCAジャパン広報の黒岩真治氏は「FCAと単に略しているのではなく、FCAを社名として使っていく1つの意思表示であると思っていただきたい」と説明する。

2014年の5ブランドトータルの国内販売台数は1万8283台。この上にはVWグループ(VW+ベントレー)やBMWグループ(BMW+MINI)、メルセデス・ベンツ・グループ(メルセデス・ベンツ+スマート)などのドイツ勢が並んでおり、4位のアウディグループ(アウディ+ランボルギーニ)に対してもまだ1万台以上の開きがある。しかし黒岩氏は「2015年は国内の販売台数を2万台まで引き上げる」と自信を見せる。

2万台の鍵を握っているのが、夏から秋にかけて投入予定のジープ『レネゲード』とフィアット『500X』だ。

この2台は共にフィアットとクライスラーの提携によって誕生したクルマである。過去、2013年のニューヨークモーターショーで公開された新型ジープ『チェロキー』はフィアットのプラットフォームを使っており、同車は日本カー・オブ・ザ・イヤー2014で10ベストに入るなど、提携の効果は着実に現れてきている。

黒岩氏は「レネゲードも500Xもブランドとしては象徴的なモデル。ボリュームも出るカテゴリーに属しており、我々としては非常に期待している」と述べた。

《橋本 隆志》

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