ダイハツ工業の入江誠取締役は1月29日に都内で開いた決算会見で、「競争が激化する中でダイハツの弱点が見えてきた」とした上で、「これを機に国内販売の抜本的な改革に取り組む」方針を明らかにした。
具体的には「とくにダイハツの弱点地域である東日本を重点的に強化し、腰を据えて体質を変えていく。これまでは強い地域、弱い地域いろいろあるが、販売奨励金を均一に出していたが、今後は弱い地域に対して、何が弱くて、お客様は何を要望しているかをキャッチアップしながら重点投下していきたい」と述べた。
また「例えば北海道の販売会社でバンパー部品の在庫が切れると航空便で運んでいた。物流ひとつとっても課題がある。これをサテライトセンター途中に造るなどして変えていく。組織改正も含めて4月から進めていく」と語った。
ダイハツは2014年の軽自動車販売で8年ぶりにシェアトップの座をスズキに明け渡した。入江取締役は「市場の変化や登録車メーカーの軽シフトは想定内」としながらも、「東京より北は数%競合よりシェアが弱い」とも指摘しており、今回の抜本改革を通じて首位奪還を狙うとみられる。