トヨタ自動車が1月26日に全面改良した発売した『アルファード』『ヴェルファイア』には、助手席が最大1160mmスライドする世界初の機構が採用されている。開発を担当した吉岡憲一主査は「とにかく助手席を一等地にしたかった」と語る。
助手席スーパーロングスライドシートと名付けられた機構は、「従来、前後に分離されていたシートレールを助手席からセカンドシートを、同じレール上に配置することによって、最大1160mmものロングスライドを可能にしている」というもの。
吉岡主査は「せっかく助手席にオットマンがついていても前方が狭いと使いにくい。そこで後方に大きくスライドできるようにすることで、ゆったりと乗ってもらえるようにした」と解説。
さらに「助手席を後ろに下げることによって、当然、空間が広くなるだけではなくて、例えば旦那さんが運転していて、セカンドシートにお子さんを乗せていれば、旦那さんにもお子さんもケアできるというトライアングルの空間が生まれる。セカンドシートも後ろに下げることでダブルトライアングルも可能になる」とも話していた。
助手席スーパーロングスライドシートは、アルファード(ガソリン車)のG(7人乗り)、SA、S“Aパーッケージ”およびヴェルファイア(同)のV(7人乗り)、ZA,、Z“Aパーッケージ”の各グレードに標準装備される。