日本航空(JAL)は、NTTデータが提供するオンライン決済不正検知サービス「CAFIS Brain for Travel」を採用し、業務運用を本格的に開始すると発表した。
「CAFIS Brain for Travel」は、NTTデータが提供してきたインターネット商取引における不正検知サービス「CAFIS Brain」の航空会社向けサービスで、インターネットによるオンラインチケット予約を監視し、不正取引を事前に検知するもの。
JALは2014年6月から「CAFIS Brain for Travel」を試験運用してきたが、オンライン決済の不正検知で実績のある米国41st Parameterによる独自技術を活用した不正検知精度の向上や、自社の不正検知業務との親和性・効率性が認められたため、今回、正式採用を決めた。
「CAFIS Brain」は、インターネットショッピングでエンドユーザーが操作する端末(パソコン、スマートフォンなど)の情報を抽出し、取引情報と合わせて分析することで、不正な取引を検知する。JALでは「CAFIS Brain for Travel」を活用することで、虚偽の購買情報を用いた不正オンラインチケット予約などを事前に防止する。
NTTデータは、様々な企業に対してサービス提供することで、検知された不正情報を、導入企業間で共有する。これによって精度高く不正取引を検知できる環境の実現を目指す。
JALとNTTデータは今後も、不正取引抑止対策で協力体制を構築することで、インターネット商取引での犯罪抑制と産業界の健全な発展による社会貢献を目指す。