原油価格の下落を受け、ナジブ首相が財政赤字目標を国内総生産(GDP)比で引き上げ、GDP増加率予想を下方修正したことについて、資本市場データのCMAは、マレーシアのデフォルトリスクは29ポイント上がり135.5になったと発表した。
ニュー・ストレーツ・タイムズが報じた。
2013年6月以来の最高だ。ほかにデフォルトリスクが高い国はインドネシア(156ポイント)、メキシコ(122)、タイ(111)。
資産運用業者、アライアンス・バーンスタインの香港在留ストラテジストは、原油価格の下落はマレーシアにマイナスで、経常収支はさらに悪化するとの見通しを示した。
格付け会社のフィッチ・レーティングスも経常収支悪化の可能性を指摘。マレーシアのソブリン債に対する格付け(Aマイナス)を引き下げる可能性を表明した。
政府は歳入の29%を国営石油会社ペトロナスからの配当など石油関連に依存している。