阪急電鉄は1月20日、宝塚線のダイヤ改正を3月21日に実施すると発表した。平日朝に通勤特急を新たに運行するほか、列車種別の見直しや女性専用車の設定なども行う。
平日の朝ラッシュ時間帯は、列車種別の変更などを実施。7時22分から8時27分にかけて、川西能勢口駅を約16分間隔で発車する梅田行き通勤特急を5本新設する。途中停車駅は池田・石橋・豊中・十三の各駅。いずれも10両編成で、最後尾(宝塚方)の車両を女性専用車に設定する。
通勤急行はダイヤ改正に伴い運行を中止し、急行に統一する。これにより雲雀丘花屋敷駅での増結・切離し作業がなくなる。現在の通勤急行が通過している蛍池駅にも停車するようになり、大阪モノレールに乗り換える利用者の利便性向上を図る。このほか、通勤準急も準急に統一する。
能勢電鉄の日生中央駅から宝塚線に乗り入れて梅田駅に向かう特急『日生エクスプレス』は、平日朝ラッシュ時に能勢電鉄線内を8両編成、宝塚線内を10両編成で運転しているが、ダイヤ改正後は全区間8両編成の運転となり、川西能勢口駅での増結作業を取りやめる。これにより日生中央~梅田間の所要時間は現在より1分ほど短い41~44分になる。
平日の夕方ラッシュ時は、梅田駅4~6番線ホームの停車列車を変更し、ホームで発生していた混雑の緩和を図る。現在は4番線に急行、5番線に雲雀丘花屋敷行き普通、6番線に日生中央行き『日生エクスプレス』と箕面行き普通が停車しているが、ダイヤ改正後は石橋・池田・川西能勢口各駅に向かう優等列車の乗車位置を隣接するホーム上に集約する。これにより4番線は『日生エクスプレス』と箕面行き普通、5番線は急行、6番線は雲雀丘花屋敷行き普通が、それぞれ停車するようになる。
このほか、平日の昼間と土曜・休日は一部の区間で所要時間を見直し、約10~50秒の短縮を図る。