富士通テンの山中明社長は「2015年 年頭所感」において、Vehicle-ICT事業の強化を通じて「単体製品」から「つながる車載情報システム」のサプライヤーへの変革を本格的に進めていくことを発表した。
山中社長は2014年6月の就任時に「QCD+E(Engineering)全般にわたる競争力を強化」「新技術・事業の創造と育成」「人づくり / 風土づくり」を基本方針に掲げたが、2015年はこの基本方針をスピードアップして取り組んでいくという。
同社は昨秋、「人」「クルマ」「社会」をつなげ「情報を駆使し、人に働きかけ、行動を促す」コンセプト「フューチャーリンク」を発表。その第一弾として、自動地図更新カーナビゲーションシステムを発売した。
2015年以降は、個人の運転特性など「人」に関わるデータ、車載機器・センサーなどから得られる「クルマ」や周辺状況に関するデータ、インフラストラクチャーやインターネットから得られる「社会」のデータをクラウドセンター上で融合。ドライバー一人ひとりに新たな価値を提供できるよう、さらなる進化を目指していく。