イタリアの自動車大手、フィアットグループは12月16日、11月の欧州における新車販売の結果を公表した。総販売台数は5万7781台。前年同月比は3.6%増と、3か月連続で前年実績を上回った。
ブランド別では、主力のフィアットが前年同月比0.4%減の4万2806台と、3か月ぶりに減少。『500』シリーズと『パンダ』が、引き続き販売を牽引。この2車種が11月、欧州Aセグメントで28.4%の市場シェアを確保した。フィアットによると、この2車種の合計シェアは、欧州Aセグメントで最大になるという。パンダが、前年同月比14.8%増。500も2.4%増と堅調だった。
また、ランチア/クライスラーは、前年同月比9.5%減の5182台と、3か月ぶりに減少。クライスラーグループ傘下のジープは、前年同月比110.6%増の4969台と、11か月連続の前年超え。
アルファロメオは4287台を販売。前年同月比は3.7%減と、2か月ぶりに前年実績を下回った。
国別の販売実績では、英国とスペインが好調。11月実績の前年同月比は、英国が6.8%増、スペインが16.5%増。ドイツも0.8%増、フランスも2.1%増、イタリアも6.1%増と伸びた。
また、高級スポーツカーのフェラーリとマセラティは11月、欧州で合計490台を売り上げている。