ホンダの米国法人、アメリカンホンダは12月17日、米国で2015年1月12日に開幕するデトロイトモーターショー15において、『FCVコンセプト』を北米初公開すると発表した。
FCVコンセプトは、ホンダの燃料電池車の開発のノウハウを結集させた新型燃料電池車のコンセプトカー。2015年度中に、日本国内での発売を目指しており、その後、米国や欧州へ展開していく予定。
新開発の燃料電池スタックは、従来型より33%小型化しつつ、出力は100kW以上、出力密度は3.1kW/リットルと、従来比で約60%向上。その小型化した燃料電池スタックを含めたパワートレインを、セダンタイプのボンネット内に集約して搭載する。
これにより、大人5人が快適に座れる、ゆとりあるフルキャビンパッケージを実現。同時に、将来のFCVの普及拡大期において、複数の車種に展開することを可能にした。
FCVコンセプトは、70MPaの高圧水素貯蔵タンクを搭載し、航続距離は700km以上。水素タンクの再充填は約3分程度。ホンダは、「現在のガソリン車と、使い勝手は同等」とコメントしている。