【BMW X6 試乗】高速道で気持ちいいハイト4ドアクーペ…諸星陽一

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BMW X6
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BMWがスポーツアクティビティクーペと呼ぶLクラスSUVの『X6』がフルモデルチェンジして2代目となった。

全長×全幅×全高は4925×1990×1700mmという堂々としたボディサイズを誇るX6。見た目も大きいが乗ってのサイズ感も大きい。東京の住宅街だとちょっと持て余すぐらいのサイズとなるが、郊外路を走っている限りはさほど気にならない。実際に走らせていはないが(サーキットを走った印象だと)、視線の高さなども含めて高速道路などでは気持ちいいタイプのパッケージングだ。

X6には4.4リットルのV8と3.0リットルの直6の2種のエンジンが用意されているが、今回試乗したのは4.4リットルエンジンを積む「50i」。低回転から図太いトルクを発生するエンジンと8速ATとの組み合わせは、上質なトルクフィールを生み出している。

足まわりもプレミアムモデルにふさわしい懐の深いもので、2.3トンもある重いボディをゆったりとした動きで支える。コーナーでのしなやかさも気持ちいい動き。さすがにタイヤが20インチと大きく重いこととランフラットであることの2点が影響して、段差の乗り越えなどのときは少し入力が大きい。

クルマの成り立ちとしてはSUVだが、このクラスになると日本でSUV的な走りができる場所はまずない。林道に分け入ろうにも、クルマのサイズが大き過ぎる。逆にその存在感ときれいなシルエットそしてスポーティな走りは、ハイトスタイルの4ドアクーペという独自の世界観を感じさせてくれる。

価格もプレミアム感にあふれるもので、ベーシックな「35i」の898万円から「50iMスポーツ」の1285万円。レクサス『RX』の約2倍の価格帯だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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