太田昭宏国土交通相は12月16日の閣議後会見で、タカタ製エアバッグのリコール問題について、リコールに伴うインフレータの供給体制についても指導していく考えを示した。
タカタ製エアバッグを巡り国内では、12月11日にホンダ、ホンダ・オブ・アメリカ、日産、三菱が助手席エアバッグについてリコール届出を行い、国内でのリコール対象台数は累計305万台となった。また、ホンダはさらに、13万5000台を対象に12月下旬から調査リコールを行い、マツダも同様の措置をとることを決めている。
こうした大規模なリコールに伴い、交換用のインフレータ不足が指摘されている。
太田国交相はインフレータ供給体制について「タカタがインフレータを増産するとともに、自動車メーカーはタカタ以外のインフレータ製造メーカーからも供給を受けることを検討していると聞いている」としたうえで、「交換部品の供給が不足する場合には、可能な限り早急に部品を入手し、円滑に回収が実施できるよう自動車メーカーとタカタを指導していきたい」と述べた。