【ロサンゼルスモーターショー14】アウディ A7 に燃料電池コンセプト…クワトロとPHVで個性を主張

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アウディ A7スポーツバック h-トロン・クワトロ(ロサンゼルスモーターショー14)
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米国で11月18日に開幕したロサンゼルスモーターショー14。ドイツの高級車メーカー、アウディのブースでは、『A7スポーツバック』の「h-トロン・クワトロ」がワールドプレミアを飾った。

同車は、アウディの最上級4ドアクーペ、A7スポーツバックをベースに開発されたコンセプトカー。アウディの「トロン」には、これまで、EVやプラグインハイブリッド車(PHV)を意味する「e-トロン」が発表されてきた。また、欧州では、天然ガス車として、「g-トロン」を設定している。

ロサンゼルスモーターショー14で初公開されたA7スポーツバックの「h-トロン」は水素燃料電池のコンセプトカー。アウディが属するフォルクスワーゲングループは、同じくロサンゼルスモーターショー14において、燃料電池コンセプトカー、『ゴルフ・スポーツワーゲン・ハイモーション』を初公開。h-トロン・クワトロは、この『ゴルフ ヴァリアント』の燃料電池車と基本システムを共用しつつ、アウディらしさを打ち出している。

両車の共通点は、車両の床下に、カーボンファイバー製の水素タンクを4個搭載。フロントに置かれる燃料電池スタックで、水素と酸素を結合させて電気を作る。車両の後部には、リチウムイオンバッテリーを搭載。減速時のエネルギーを回生して蓄電する。この電力を、急加速が必要な時、モーターに送って加速をアシストする。

アウディらしい部分は、モーターが前後アクスルに置かれ、4輪を駆動する「e-クワトロ」という点。ゴルフ ヴァリアントの燃料電池車は、前輪駆動。アウディの場合、モーターはそれぞれ、最大出力116ps、最大トルク27.5kgmを発生。前後のトルク配分は、最適に制御され、0‐100km/h加速7.9秒、最高速180km/hの性能を発揮する。

外部充電が可能なプラグインハイブリッド車(PHV)という点も、ゴルフ ヴァリアントの燃料電池車との違い。h-トロン・クワトロのリチウムイオンバッテリーは、蓄電容量が8.8kWh。EVモードでは、モーター単独で最大50kmを走行可能。バッテリーの充電時間は2‐4時間。水素タンクがフル充填時には、最大で約500kmを走行できる。水素の充填は、およそ3分。

アウディの研究開発担当、ウルリッヒ・ハッケンベルク取締役は、「A7スポーツバックのh-トロン・クワトロは、まさにアウディ。2個のモーターで4輪を駆動するe-クワトロは、スポーティかつ効率的」と語っている。

《森脇稔》

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