JR東日本仙台支社は11月27日、磐越西線で「走るカフェ」をコンセプトにした新しい観光列車を運行すると発表した。車両の愛称は「フルーティア」。2015年4月下旬以降、土曜・休日を中心に郡山(福島県郡山市)~会津若松(会津若松市)間で運行する。
仙台支社によると、「フルーティア」は「FRUIT(果物)」と「TEA(お茶)」を組み合わせた造語。719系電車2両を改造し、カフェカウンター車1両と座席車1両で構成される。座席定員は36人。
車体外観は「赤瓦や黒漆喰壁、また明治大正時代の西洋モダンが織りなす沿線の独特な街並み」を表現。車内は「明治大正時代の近代建築や会津塗のもつ豊かな質感を基本としてデザイン」するという。
カフェカウンター車は車両全長に渡るカウンターを設置。カウンター席は自由に利用できるようにする。座席車は「おひとりさまからグループまで、全ての座席から車窓を眺めながらスイーツや会話をゆったりと楽しめる座席やテーブルの配置」にする。
車内ではカフェサービスとして、福島県産のフルーツなどを使用したケーキやタルト、ドリンク類をセットにして提供する予定だ。